2009年2月2日(月)「しんぶん赤旗」
後期医療廃止・介護保険の改善
高齢者が決起集会
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後期高齢者医療制度の廃止と介護保険制度の改善を求めて一日、高齢者中央決起集会が東京都内で開かれ各地から高齢者など二百三十人が参加、活動交流をしました。日本高齢者運動連絡会の主催。
日野秀逸東北大学大学院教授が「高齢者にとっての健康―医療・介護の危機的状況と打開の方向」と題して記念講演。国民の健康、生活破壊の実態を示し、背景に政府の医療費抑制策があると批判。法人減税の大盤振る舞いをやめ、軍事費の削減などで社会保障の危機打開を訴えました。
各地の代表が取り組みを報告しました。
新潟県の連絡会代表は、昨年、全国から五千二百人が参加し同県で開かれた日本高齢者大会の成功から教訓を得て、草の根からの運動を強めており、県内各地での連絡会結成を目指していると報告しました。
静岡県の連絡会代表は、後期高齢者医療制度の天引きでない普通徴収の保険料を滞納している人が県内で一万人を超え、普通徴収者の13・7%にもなっていると告発。広域連合に滞納による保険証とりあげをしないよう申し入れているとのべました。
大分県の連絡会の代表は、今年九月に同県で開かれる日本高齢者大会への協力をよびかけるとともに、後期高齢者医療制度の廃止を求める月一回の定例宣伝などのとりくみについて語りました。
午後は学習講座「介護保険『改正』にどうとりくむか」が開かれ、矢部広明・全国老人福祉問題研究会副会長の講師の下、学習を深めました。
日本共産党の紙智子参院議員が連帯のあいさつをしました。
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