2009年1月30日(金)「しんぶん赤旗」
解雇撤回求め労組加入
青年10数人 「違法初めて知った」
長崎
ソニーセミコンダクタ九州長崎テクノロジーセンター(長崎県諌早市)に労働者を派遣しているワールドインテックから解雇通告を受けた労働者のうち十数人が長崎県一般労組(西村洋一執行委員長)に加入したことが、二十九日までにわかりました。
ワールドインテックは、ソニーの一部ラインの閉鎖を理由に今月末で約百人の労働者を解雇する計画です。組合に加入したのは二十代から三十代の労働者です。
県労連と一般労組は二十八日、ワールドインテックに対し、組合加入通知と団体交渉の申し入れをおこないました。今回の解雇は整理解雇の要件に該当しない不当な解雇であるとして、解雇撤回などを求めています。団体交渉は二月三日の予定です。
労組に加入した二十九歳の男性は、「ここ(県労連)に来て初めて解雇が違法だと知った。ショックだった。今まで何の知識もなく、泣き寝入りするところだった」と話しました。
長崎県労連は、「話を聞く中で、みんなが期間の定めのない正社員であることがわかった。整理解雇の四要件を満たしていない不当解雇。組合に入って解決しようと呼びかけた」と話しています。ワールドインテックへ解雇撤回を求めると同時にソニーへも申し入れをおこなうことにしています。
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