2009年1月26日(月)「しんぶん赤旗」

安心して子育てしたい

保護者らパレード

広島


 「よりよい保育を国と自治体の責任でつくってください」と二十四日、広島市の公立保育園・私立保育園の保護者、保育所職員ら七百人が市内繁華街をパレードしました。

 子どもの手をひいたり、ベビーカーを押したりした保護者が、プラカードや横断幕をかかげて行進。「財政難を理由とした公立保育園民営化を子どもに押しつけていいのでしょうか」「安心して子育てできる保育園づくりへ、一緒にパレードしましょう」と、買い物客らによびかけました。

 広島市は財政難を理由に公立保育園を順次、民間移管することを発表。二十一日に市議会厚生委員会で移管対象の五つの園名を公表しました。

 市公立保育園保護者会連絡会(西本佐和会長)と豊かな保育をすすめる会(堂垣内あづさ会長)は、民間移管計画への反対・撤回の意思を示し、「議会の審議権の侵害」と抗議しています。

 五歳の娘とパレードに参加した西本さんは、「保育園は子どもが豊かに育つための大切な場所。市はそんな保育園の民間移管を、保護者の理解を得ず、市議会にも諮らないまま一方的に強行しようとしています。子どもを大切にしているとは思えません」と話します。

 パレード後、保護者や保育所職員四十人余りが、市や国の保育の充実をもとめて署名を集めました。



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