2009年1月26日(月)「しんぶん赤旗」
保育制度守りぬこう
公立も私立も格差なく
自治体保育労働者が集会
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第十七回自治体保育労働者の全国集会(主催・全国集会実行委員会・自治労連保育部会)が二十四、二十五の両日、広島市内で開かれ、保護者も含め二日間で九百三十人が参加しました。
直接契約制度の導入や最低基準の廃止・見直しなどの“公的保育制度”つぶしの攻撃が強まるなか、「保育労働者・保護者・住民が共同して粘り強く運動すれば、世論を動かし、攻撃をはね返せる」との確信が語られました。
丸山麻里子全国実行委員会委員長は基調報告で、「たたかいがせめぎ合う歴史的な時期に開かれた集会」と強調。現行保育制度の堅持・拡充を求める署名の四回にわたる衆参両院での採択、公立保育所守れの住民との共同の運動の広がり、非正規労働者の組織化と労働条件改善の前進に確信をもち、さらに運動をすすめようとよびかけました。
参加者は分科会と基礎講座で学び、交流しました。
名古屋市職員労働組合の代表は、市の公立保育所廃園・民営化計画に対し、子育てにかかわる幅広い人々の協力を得て、「保育・子育て政策」を作成したことを報告。公立保育園の廃園・民営化の是非を問う住民投票条例制定を求め、十万人分の直接請求署名を集める決意をのべました。
広島市職員労働組合保育園支部の代表は、「子育てするなら広島がいちばん!」を合言葉に、公立保育園の保護者だけでなく民間・無認可保育園の保護者・職員とも手をつなぎ、公私格差是正、公立保育園民間移管反対運動をすすめてきた経験を発言しました。
埼玉県の所沢市職員労働組合保育部会の代表は、保育問題協議会の父母、園長会とともに市当局と話し合いをすすめ、ゼロ歳児保育や午後八時までの保育、子育て支援策など、全国的にも高い保育水準を実現してきたことを報告。「公私格差是正ということで、民間保育園への市からの補助金増額、保育水準向上につながっている」と話しました。公立保育園民営化反対の父母と連帯したとりくみをさらにすすめる決意をのべました。
保育現場でも非正規職員が急増しています。
東京公務一般労組保育部会の代表は、ニュースの発行や学習会開催を力に、臨時職員の時給四十円引き上げや非常勤職員の賃上げを実現したことを報告しました。
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