2009年1月22日(木)「しんぶん赤旗」
政府は是正指導を
山下議員 「雇い止め」を追及
ダイハツ
|
日本共産党の山下芳生議員は二十一日、参院予算委員会で、三月までに契約期間が満了になる五百―六百人の期間・派遣労働者を減らすと発表した自動車メーカー・ダイハツ工業(本社・大阪府池田市)の「雇い止め」を追及し、政府に是正指導するよう求めました。
山下氏は、ボディー組み立てラインで十六年も働き、正社員に作業を教えるような立場にあった「期間社員」までが何人も雇い止めされている実態を紹介。「常用雇用と同じ人たちをどんどん雇い止めにするのは解雇権の乱用にあたる。調査してただすべきだ」と求めました。
舛添要一厚労相は、「個別の事案についてはコメントを控える」と繰り返しながらも、「調査を含めて、きちんと指導する」と述べました。
またダイハツでは、違法となる契約途中の解約を回避するため、これまでの原則六カ月の契約期間を三カ月、一カ月と短くする「細切れ契約」を増やしています。山下氏は、「期間社員を企業の都合よく雇い止めするためのやり方だ」と批判しました。
「細切れ契約」にされた期間社員からは、もうすぐ子どもが生まれるなどの不安の声が出ていることを紹介。「いつかは正社員になりたいとの、ささやかな願いすら断ち切られようとしている。政治の責任で非正規切りをやめるために知恵を尽くすべきだ」と強調しました。舛添厚労相は、「個別事例のコメントは避ける」といいながら、「行政としての責務を全うしたい」と述べました。
■関連キーワード