2008年12月24日(水)「しんぶん赤旗」
街頭相談・炊き出し
連帯とぬくもり
未払い賃金解決・宿にめど 路上生活ひととき安堵
東京で大運動実行委
年の瀬が押し迫った二十三日、国民大運動実行委員会は「派遣切り」などの雇用問題、貸し渋りによる中小企業の営業危機などへの対応と緊急対策の強化を求めて、東京のJR池袋駅東口、新宿駅東口、渋谷駅南口の三カ所で、緊急街頭相談・宣伝行動を実施。景気悪化にともなう深刻な相談が次つぎ寄せられました。
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池袋では、四十代の男性が、辞めた会社の未払い賃金を求めて相談に訪れました。この男性は、体調を崩し住み込みの会社を辞めたため、先月末から路上生活になっていました。会社に賃金の支払いを求めたところ、「もう電話をかけてくるな、といわれた」と話し、解決を求めました。相談を通じて、未払い賃金の解決と、この日の宿のめどがたったことから「相談できて本当によかった」と安堵(あんど)の表情を見せました。
新宿では、十月に職を失い、今月に入ってホームレスになった五十三歳の男性が相談し、翌日に相談者と一緒にハローワークに行くことになりました。炊き出しを行った渋谷の相談には、四十二歳のホームレスの男性が訪れ、「食べるものがないので、ありがたい。明日、ハローワークに行きます」と話していました。
この日は、全労連、新婦人、全商連、全日本民医連、全生連、自由法曹団などが活動。国民大運動実行委員会は、今後も全国で街頭相談を行うようよびかけています。
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