2008年12月23日(火)「しんぶん赤旗」
食料基地に輸入米の山
紙議員、宮内比例候補ら調査
北海道小樽
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輸入のミニマムアクセス米に大量のカビが発見されている問題で、日本共産党の紙智子参院議員、宮内聡衆院北海道ブロック比例候補、花岡ユリ子道議らは二十二日、石狩湾新港にある倉庫や小樽の厚生労働省小樽検疫所を訪ね、実態を調査しました。
輸入米を保管している石狩湾新港倉庫事業協同組合の低温倉庫の中に入ると、白い米袋に入っている輸入米の山。高さ約五メートル、奥がかすむほどの九千八百トンが積まれています。
農水省道農政事務所の石井一成食糧部長や同組合の久松由彦事務局長が応対し、道内では計七港で二〇〇七年度は六万七千トン輸入、事故米穀の売却は〇六年度三十七トンと説明。「船が着くと検査員が中に入り、目視で検査する」といいます。
紙氏らは「外から見ただけでカビがあってもわからないのでは」と聞くと、「いや、二重の白い袋が真っ黒になっているからわかる」と答えました。
小樽検疫所では桑﨑俊昭所長らが応対、検査官が新千歳空港に二人、小樽に三人配置され、「三人が全道の港を担当している。検体は横浜か神戸の検査所に送りほぼ一週間かかる」と話しました。
調査後、紙氏は「北海道は広大な食料生産基地なのに、目の前に大量の輸入米があることに改めて怒りを感じました。広い道内を小樽の検疫所だけでカバーしており、問題が山積していると痛感しました」と語りました。
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