2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」
出産育児一時金増額
厚生労働省は、出産時に公的医療保険から支払われる出産育児一時金を全国一律で引き上げ、おおむね四十二万円にすることを、十二日の社会保障審議会医療保険部会に提案しました。二〇〇九年十月から実施し、当面一一年三月までの時限措置。
同一時金は現在、三十五万円で、来年一月から産科医療補償制度の導入にあわせ三十八万円に引き上げられることがすでに決まっています。
当初は、三十八万円からの引き上げ分全額を公費で負担するとしていましたが、この日の提案では、出産数など「保険者への影響度合いに応じた重点的な補助」としています。厚労省は、国保、協会けんぽ(旧政府管掌健保)については、引き上げ分の二分の一、組合健保の出産数の多いところはそれより手厚くする方針。単年度の国庫負担分は二百二十五億円。国保については、保険者負担の三分の一を地方自治体が負担する方向です。
この日の部会では、市町村や保険者代表の委員などから、引き上げ分の全額を国庫補助とするなど、国負担の引き上げを求める意見が相次ぎました。
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