2008年12月12日(金)「しんぶん赤旗」

温暖化会議

閣僚級会合始まる

国連総長 行動の革命始めよう


 【ポズナニ=坂口明】国連気候変動枠組み条約第十四回締約国会議(COP14)の閣僚級会合が十一日午前(日本時間同日夜)、ポズナニで始まりました。開会式典で演説した潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、地動説を唱えた天文学者コペルニクスと「連帯」労組の国であるポーランドで、地球温暖化とのたたかいで「新たなコペルニクス的転換―思考と行動の革命」「世界的連帯」を始めようと強く訴えました。

 同事務総長は、「今日世界は気候変動と世界経済の二つの危機に直面しているが、これは大きな好機をもたらしている」と指摘。温暖化対策への大規模投資により「緑のニューディール(新規巻き直し)」を実現し、数百万人の新規雇用を生み出そうと語りました。

 そのために大きな工業国が温室効果ガス排出量削減の野心的な中期・長期目標をもつことが、ポズナニ会議の死活的な挑戦課題の一つだと述べました。

 デ・ブア枠組み条約事務局長は、各国の積極的な削減努力を紹介。メキシコ、南アフリカ、インド、中国などの途上国の取り組みとともに、二〇二〇年までに一九九〇年比で30%削減の目標を掲げるノルウェー、35%削減目標の採択を検討中のスウェーデンなどの活動に言及しました。

 京都議定書特別作業部会の議長は、先進国が削減数値目標をもつという京都議定書の方式を、一三年以降の新たな国際協定でも継続することで合意したと報告しました。



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