2008年11月13日(木)「しんぶん赤旗」

医師・看護師大幅増員を

日本医労連が全国統一行動


 各地で医療崩壊が社会的問題となり医療・社会保障制度への攻撃が強められる中、日本医療労働組合連合会は十二日、全国統一行動を実施しました。

 看護職員確保法改正、医師・看護師・介護職員の大幅増員、医療・社会保障予算の大幅増額、安心して住み続けられる地域医療の確立、後期高齢者医療制度廃止などを求めて、約八万人の組合員が参加。ストライキや街頭宣伝、自治体交渉、退勤時間調査など多彩な行動をしました。

 東京都大田区の東京医労連南部医療労働組合(金子菊代委員長)は、午前八時半―九時半までストライキを行い、病院や診療所、ヘルパーステーションなどの職員約百人が参加しました。

 藤田俊郎同労組書記長が理事会との団体交渉結果を報告。各職場で人員が不足し残業が増え、非常勤職員なしには仕事が回らない状況をのべて、安心・安全の医療・介護の実現のためにも早急な改善策や人員補充が必要であることを訴えました。

 組合員から、「病棟は患者七人に看護師一人と人員は増えたが、ヘルパーの介助がない分、忙しくなった。精神的不調を訴える人も増えている」「非正規である登録型ヘルパーにも一時金支給をしてほしい」などの声が出されました。

 田中千恵子日本医労連委員長が激励あいさつし、「私たちがすすめてきた医療や介護の現場を変えるたたかいの流れを、さらに大きくしていこう」とのべました。



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