2008年11月2日(日)「しんぶん赤旗」

視覚障害者対応ATM

4年半で3.8倍に増加

佐々木議員に金融庁が回答


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(写真)佐々木憲昭議員

 金融機関の視覚障害者対応ATM(現金自動預払機)の設置数が、この四年半の間に三・八倍に増加していることが、十月三十一日、分かりました。金融庁が日本共産党の佐々木憲昭衆院議員に答えました。同ATMの設置は、視覚障害者の団体と佐々木議員が数年来、要望し続けてきたものです。

 視覚障害者対応のATMには、点字表示、受話器の操作ボタン、取引額や残高を確認できる音声案内機能が加えられています。

 郵便局(ゆうちょ銀行)ではすべてのATMで対応してきましたが、銀行、信金・信組の取り組みは遅れていました。

 金融庁の調査によると、銀行の視覚障害者対応ATMの設置数は、二〇〇四年五月末時点の六千九百九十台から、〇八年九月末の二万七千百八十台へと増加しました。都市銀行は、全ATM二万二千七百台のうち一万千八百九十台が視覚障害者対応となり、設置比率は52・4%となりました。

 佐々木議員は、障害者団体の運動と結び、国会で金融機関のバリアフリー化の問題を取り上げ、対応を求めてきました。〇五年の衆院財務金融委員会の参考人質疑では、全国銀行協会の会長が佐々木議員に対し、「どなたでも簡単に利用できるように対応策の検討を進める」と答弁していました。


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