2008年10月16日(木)「しんぶん赤旗」
無能力化作業を再開
監視カメラも再び設置
北核施設
【ワシントン=鎌塚由美】米国務省のマコーマック報道官は十四日、北朝鮮の寧辺の核施設で国際原子力機関(IAEA)要員が「作業を再開し、施設の封印を始めた」ことを確認しました。
ロイター通信によると、IAEA要員は寧辺の核施設にある原子炉と再処理施設への立ち入りを再開。核施設には監視カメラも再び設置され、核施設の無能力化作業が再び始まりました。
北朝鮮は十二日、米国によるテロ支援国家の指定解除を受け、再稼働に向けて準備を進めていた核施設の無能力化作業を再開すると表明していました。
マコーマック報道官は、北朝鮮が「逆戻りを転換させはじめた」と述べ、(核施設の)原状回復措置を停止し、「義務を履行するという基本線に復帰しつつある」との見方を示しました。
核申告の検証手順に関する米朝合意を議論する次回の六カ国協議首席代表会合については、「一週間から十日以内」に開催する見通しを示しました。
北朝鮮非核化の第二段階の中心となる無能力化の作業は現在、十一の措置のうち八つが完了。残る三つは、(1)使用済み核燃料の取り出し(八千本のうち四千七百本は取り出し済み)(2)制御棒駆動装置の取り出し(3)未使用燃料棒の国外搬出―の各作業です。
一方、第二段階で見返りとして日米中ロ韓の五カ国が北朝鮮に与える百万トンの重油相当のエネルギー支援は、四十九万六千トンまで実施されています。
第二段階は十月末までに完了することになっていますが、韓国首席代表の金塾(キム・スク)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は十五日、「年内実施は困難」との見通しを示しました。
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