2008年9月12日(金)「しんぶん赤旗」

「後期医療」廃止へ共に

医師会などシンポ

大阪・堺


 後期高齢者医療制度の問題点を考えるシンポジウムが十一日、大阪府堺市民会館で開かれ約千三百人が参加しました。堺市医師会、堺市歯科医師会、堺市薬剤師会が主催したもので、大阪府南部の各医師会が共催しました。「制度の即時廃止に向けて力を合わせよう」との熱気にあふれ、「健康、安全、安心を守るのはどの党か、目を開いて見よう」と、来る総選挙を見すえた発言もありました。

 基調講演した植松治雄・前日本医師会長は冒頭、「日本は長命の国だが、長生きを喜べる長寿の国とは言えない」と批判しました。

 植松氏は、国民医療費が対GDP比で先進国の中でも低いことを指摘。国によって「医療費亡国論」が展開され、医療費抑制を推進した結果が後期高齢者医療制度であり、「みなさんが不満を感じておられるのは当然のこと」と述べ、日本の医療の根幹にかかわる問題だと強調しました。また、この問題で、どの政党がどのような態度をとっているかを見極めることが投票行動において重要との見解を示しました。

 堺市老人クラブ連合会長、堺市女性団体協議会委員長も当事者としての怒りを表明しました。

 参加した八十歳の女性は「ふだん思っていることを言っていただいた。年をとっていることがみじめに感じられて…。早く廃止できたらいいと思います」と話しました。



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