2008年9月6日(土)「しんぶん赤旗」
原油高 共同で対決
市民も漁師も事業者も
盛岡
盛岡市の岩手教育会館で五日、「もうがまんできない! 原油高! 消費者・生産者・事業者緊急大集会」が開かれ、会場を埋め尽くす八百人が参加しました。消費者・生産者・事業者十二団体によって構成される同実行委員会が主催しました。
主催者あいさつで岩手県生協連の加藤善正会長理事は「いまこそ横に手をつないで共同の取り組みをすることが大事だ。国に緊急対策を求める十万人署名を展開する。岩手県議会や三十五市町村議会にも請願を提出する」と提起しました。
参加者からは、「燃油の暴騰で一トンのイカを取っても赤字になる漁師もいる」(岩手県漁連)、「バス全体で軽油を年間一千万リットル使う。一円値上がりしても一千万円の負担が増える」(岩手県交通)、「灯油は四年前の二倍以上に上がり、一缶二千四百三十円に。この冬をどう乗り越えたらいいのか」(いわて生協)などの訴えが続きました。
集会では、(1)原油高騰の要因となっている「投機マネーの流入」について、日本が率先して各国と連携し、規制を行う(2)石油備蓄の取り崩し、石油諸税の引き下げなど、石油製品高騰への緊急対策をとる(3)「福祉灯油」の拡充をはじめ、農林漁業、運輸業、中小零細企業への緊急の支援対策を実施する―ことを国に求めた決議を確認しました。
神戸大学の二宮厚美教授が石油製品の高騰について講演。参加者らは集会後、市内をアピール行進しました。
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