2008年8月26日(火)「しんぶん赤旗」

中韓両首脳が会談

北東アジアの平和・安定を

6カ国協議の協力強化で一致

青瓦台


 中国の胡錦濤国家主席は北京五輪閉幕翌日の二十五日、韓国を訪問し、李明博(イ・ミョンバク)大統領と青瓦台(大統領府)で会談しました。両首脳は朝鮮半島と北東アジアの平和と安定に向け、ともに努力することを確認しました。


 北朝鮮の核問題では「六カ国協議の枠内で協議と協力」を強化し、「早期に(非核化プロセスの)第二段階措置の全面的で均衡ある履行」を目指すことで合意しました。李大統領は朝鮮半島に平和を定着させ、南北経済共同体の建設を目指すという韓国側の立場を説明。胡主席は南北の和解と協力が進むよう協力すると応じました。

 両首脳は、中韓の「戦略的パートナー関係」の具体化を進めることで合意。幅広い分野での協力拡大を盛り込んだ共同声明を発表しました。

 その一環として、年内に外交当局高官による戦略対話を開くことで合意。国防当局高官の相互訪問、連絡体制の強化でも一致し、経済、文化面を中心としていた従来の協力関係を、政治、安保分野にも拡大することを決めました。

 会談後の共同会見で李大統領は、二十四日に閉幕した北京五輪について、「大きな感動を与えた世界的祝祭だった」と祝福しました。

 胡主席の訪韓は三年ぶり二回目で、李大統領との会談は三回目。中国主席が在任中に二回訪韓したのは今回が初めてです。



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