2008年8月24日(日)「しんぶん赤旗」
燃料高窮状訴え
けん引車パレード
神戸
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燃料高による窮状を訴えるため、大阪港と神戸港のコンテナを輸送する業者二百七十五社が加盟する阪神海上コンテナ協議会が二十三日、一斉休業し、神戸市内を大型けん引車約五百五十台でパレードしました。国に対して、燃料価格の上昇分を運賃に転嫁する「燃料サーチャージ制」の法制化などを求めました。
同協議会によると、各社とも燃料高で赤字が続いています。サーチャージ制は航空会社や船会社では導入が進みますが、中小企業の多い海上コンテナ業界では、荷主や元請け業者との力関係から導入が難しいといいます。国土交通省が三月、トラック運送業者に自主的な導入を要請しましたが、一部にとどまっているといいます。
協議会の山本清志会長(63)は、「何でも積める普通のトラック業者と違い、海上コンテナ業者は取引先が限定され、状況はより深刻。制度を全部に導入しないと業界全体がつぶれる」と話しています。
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