2008年8月2日(土)「しんぶん赤旗」
6カ国協議
「行動対行動」を評価
ヒル米次官補 「信頼醸成の過程」
【ワシントン=鎌塚由美】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は三十一日、米上院軍事委員会の公聴会に出席し、六カ国協議の進ちょく状況を説明。そのなかで「行動対行動」のプロセスは「信頼醸成」の過程だと説明しました。
ヒル次官補は、六カ国協議のプロセスは、二〇〇五年九月の共同声明で具体化された「“行動対行動”の原則に基づく」ものだと説明。同プロセスは、「信頼醸成を可能にしてきた」と指摘し、「双方は、それぞれの誓約が果たされたときにのみ前進するプロセスであることを理解している」からだと説明しました。
ヒル次官補は、〇五年の共同声明で確認された内容の実施について、「北朝鮮の人々のより良い未来のためだけでなく、人権も含めた国際関係の基準を認めた地域の平和と安定の基礎を提供するもの」だと指摘。「この意欲的な課題は一気には実現しない」と述べながらも、「われわれは一定の前進を果たしている」と語りました。
■関連キーワード