2008年7月27日(日)「しんぶん赤旗」
岩手北部地震
“小中校 5割に被害”
高橋議員に校長ら補修要請
青森・八戸
岩手北部地震日本共産党対策本部の事務局長の高橋ちづ子衆院議員は二十六日、地震で学校などの公共施設に多くの被害が出た青森県八戸市と岩手県洋野町に入り、現地の党組織とともに、市や町から概況を聞きました。
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八戸市では、市防災安全推進室の川村岩次郎室長が、「市内の小学校や中学校の五割くらいが、何らかの被害にあった」と説明。「市の財政状況が厳しい中、学校の耐震化を国が大々的にやってくれれば助かります。子どもたちに安心・安全の環境の中で教育を受けてもらえるようになれば」と強調しました。
高橋議員は「被害の復旧に、これから自治体の負担が重くなることが懸念されます。私たちも全力で声をあげますが、ぜひ市や町も声をあげてください」と激励しました。
吹上小学校では、坂本有行校長、田名部喜郎教頭から説明を受けました。できて三年の新しい体育館ですが、天井のパネルが体育館を一周するように割れていました。一九六〇年建築の古い校舎では、あちこちにひびが入り、壁がはがれて盛り上がり、黒板が突き出た教室も。
坂本校長は「体育館は、夏休みはバスケットボールなど校内、校外の部活で使われていました。秋にはいろいろな大会もあり、合唱は全国大会に出るので、急きょ、別の市の施設を借りました。二学期が始まるまで一カ月。何とか早く直したい」と語っていました。
洋野町では、外壁の多くがはがれた大野第一中学校と、天井の一部が崩れた大野体育館を調査しました。
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