2008年7月13日(日)「しんぶん赤旗」
北朝鮮のTAC加盟
ASEANが期待
東南アジア諸国連合(ASEAN)の関係者が十八日からのシンガポールでのASEAN関連会議を前に、北朝鮮が東南アジア友好協力条約(TAC)に加盟することへの期待をあいついで表明しています。
インドネシア外務省当局者は十一日、北朝鮮が二十四日に開かれるASEAN地域フォーラム閣僚会議の際にTACに調印するとの見通しを示しました。また、ASEANのスリン事務局長は八日、フィリピンのマニラでの記者会見で北朝鮮からはTAC加盟について「非常に明確な意思表示がある」と語りました。
ASEAN事務局は六月三十日、北朝鮮の六カ国協議の合意にもとづく核計画の申告を歓迎する声明を発表。そのなかで「二〇〇〇年からASEAN地域フォーラムに参加する北朝鮮のTACへの加入が進展しつつある」とのべています。
TACは武力不行使と紛争の平和解決、外部からの干渉排除、内部問題不干渉などをうたうASEANの基本条約で、現在、日本を含む二十四カ国が加入。ASEANは二月の非公式外相会議で北朝鮮にたいしTACへの加盟を働きかけることで合意しています。
■関連キーワード