2008年7月9日(水)「しんぶん赤旗」

6カ国協議あす再開 9カ月ぶり


 【北京=山田俊英】中国外務省は八日、北朝鮮の核問題に関する六カ国協議の首席代表会合を十日、北京で開催すると発表しました。北朝鮮が先月、核計画の申告書を提出したことを受け、ほぼ九カ月ぶりに再開されます。

 北朝鮮の首席代表、金桂冠(キムゲグァン)外務次官は八日、平壌から空路北京入りしました。韓国首席代表、金塾(キムスク)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長と米国首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)も同日中に北京に到着。事前折衝に入りました。

 定例記者会見で再開を発表した中国外務省の秦剛報道官によると、日程は暫定的に三日間。協議の進展次第で延長がありうるといいます。議題は「(朝鮮半島非核化の)第二段階行動のいっそうの全面的、均衡のとれた履行に関する討論」。「積極的成果を収め、協議を新しい段階に進めることを期待する」と述べました。

 非核化と経済・エネルギー協力に関する作業部会も開かれます。

 今回の首席代表会合では、北朝鮮の申告内容を検討し、検証体制について話し合います。北朝鮮による核施設の無能力化と核計画申告を柱とする「第二段階」の履行状況をどこまで詰められるかが焦点となります。



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