2008年7月7日(月)「しんぶん赤旗」
過疎・林業・医療…そして未来
奈良 五條・吉野地域で市田さん
首長・議長らと懇談
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演説会のため奈良県吉野郡下市町を訪れた日本共産党の市田忠義書記局長は六日、「日本共産党市田書記局長と五條・吉野の未来を語る会」に出席し、行政関係者や保守系議員ら二十二人と懇談しました。「私は自民党だが、地域のことは党派を超えてやらないといけない」(大淀町の岩本冨博町議)など、真剣な中でもなごやかに、過疎や財政難、林業の不振、公立病院の赤字などに苦しむ吉野郡の実態と打開策を語りあいました。
下市町議会の森本晴男議長は、「私たちの気持ちを一番代弁してくれるのが共産党。私は与党議員ですが、福祉の充実、弱者救済、戦争反対の三つは、どこまでも共産党と共闘できます」と発言。
「奈良の62%を占める吉野郡は、まさに限界集落。このままでは吉野は死んでしまう」(大淀町の森下征夫町長)、「政府が第一次産業である農業、林業、漁業をおろそかにしてきたつけがまわってきている。国の70%が山林なのに、国はどこをみて行政をしているのか」(吉野町の小松正副町長)、「地方交付税が四割減っているが、補助金が削られて半分も補てんされない」(東吉野村の福神万平副村長)など、深刻な実態が語られました。
「後期高齢者医療制度の廃止法案が参院では可決したのに、なぜ民主党は衆院で審議を欠席するのか」(大淀町の東保孝町議)、「共産党が政権をとったらどういう政治をするのか」(天川村の根来群二村議)、「共産党は反対ばかりしている印象があるがどうか」(吉野町の坂本勝敏町議)などの質問も出され、市田氏が答えました。
会には沢田博県委員長と豆田よしのり衆院比例候補、青木光治中南和地区委員長をはじめ党奈良県議五人、吉野郡の三町一村の党議員五人、奈良市議一人が参加しました。
■懇談参加者
市田氏と懇談した方々は、次の通り。
下市町副町長、同町議会議長、同町議会副議長、同町議五人、大淀町長、同町議会議長、同町議会副議長、同町議二人、吉野町副町長、同町議二人、東吉野村副村長、川上村村長、天川村議、奈良県議(吉野郡選出)、上北山村副村長、五條市市長公室長。