2008年7月6日(日)「しんぶん赤旗」

G8で中期目標合意を

温室ガス削減 EUが提起へ


 【パリ=山田芳進】欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のバローゾ委員長は四日、北海道で七日から開かれる主要国首脳会議(洞爺湖サミット)参加国が温室効果ガスの削減で中長期目標を設定するよう求める姿勢を明らかにしました。

 ブリュッセルからの報道によるとバローゾ氏は、昨年の独ハイリゲンダム・サミットが二〇五〇年までに排出量50%削減を「真剣に検討する」とした合意について、「その先に進まなければならない」と強調。

 このため、まず米国が「もっと意欲的な合意を受け入れる」よう求めるとともに、サミット参加国全体が半減目標の設定で合意するよう「われわれは圧力をかける」とのべました。

 また長期目標だけでなく、中期目標でも合意が必要だとし、「われわれの子どもたちが実行すべきことについてだけでなく、われわれ自身が直ちにできることも明らかにすることが重要だ」と強調しました。

 EUは二〇年までの中期目標として一九九〇年比で20%削減することをすでに決定しています。また、これで国際社会の合意が成立すれば、EUとしては独自に30%削減をめざす方針も明らかにしています。



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