2008年6月30日(月)「しんぶん赤旗」

岩手・宮城地震

秋田でも被害深刻

高橋議員調査 首長ら「激甚指定を」


 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は二十九日、岩手・宮城内陸地震で大きな被害に見舞われた秋田県湯沢市と東成瀬村に入り、鈴木俊夫市長、佐々木哲男村長から被害状況を聞き、懇談し、県雄勝地域振興局の案内で土砂崩れ現場や小安温泉、大湯温泉、栗駒山荘、須川温泉(岩手県一関市)などの被災地を調査しました。

 両市村は、震源地の西隣りに位置し、小安温泉が震源から二十数キロ、栗駒山荘が二十キロ弱です。県道の陥没や崩落、水田液状化、水田のり面崩落、水道管破損などの被害が出ています。公共施設被害は同市が約三億六千万円、同村が約二億八千万円にのぼります。

 鈴木市長は、「激甚災害の地域指定を求めます。この地域が外れるのは実態としておかしいと考えます。復旧に素早く対応するためにも地方交付税の前倒しを要望します」と話しました。

 高橋さんは、「栗駒地域を一体として支援していけるようがんばります」とこたえました。

 佐々木村長は、「栗駒山荘などの公共施設被害だけでなく、イワナの大量死やキノコの菌床への打撃など民間に広がってきており、村経済への打撃です」とのべました。

 小安温泉民宿「秋仙」の佐々木広之さんは「建物は新しくできますが、国道398号と342号が復旧しないと観光地としては厳しいです」と話します。

 大湯温泉民宿「よし川」の阿部繁雄さんは「地震で二本の源泉が止まりびっくりした。四日後に一本が出るようになった。いまは通常時の半分弱でており、温泉は再開できる。全国の常連客から励ましの電話が寄せられている。がんばる」と話していました。

 鈴木さとし党県民生活対策室長(衆院比例候補)、山内梅良県議らが同行しました。


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