2008年6月19日(木)「しんぶん赤旗」
岩手・宮城地震
「水田が干上がる」
一関市 党支部・市議、要望聞く
土砂崩れで道路が寸断、橋が崩落し、なおも住民の避難が続く岩手県一関市の厳美(げんび)町。同町の共産党支部と大野恒市議は十八日、被害を受けた建物や水田を調査、住民から直接要望を聞き取り、激励しました。
「雨降ったら終わりだ。一気に落ちるから」と裏山のガケが崩れた場所を指さすのは萩荘栃倉南の男性(63)。「余震が怖い」と、水田の被害についても語ります。「田んぼの下の道路見てけろ。水さ浸みてるだろ。あれは田んぼの水だな」。水田には長さ八十八メートルにわたり、幅十センチから二十センチの亀裂が走り、「いつ崩落するかわからない」といいます。
「せっかく植えた苗が…。もう田んぼも終わりだね」と、落合地域の女性(66)。水田には倒木、土砂が流れ込み、川からの水も絶えました。「除草剤が効くよう水漏れを防ぐようにしたのに、大赤字だなぁ」とため息をつきました。
「どうしたらいいのか、どこに言ったらいいのか」と嘆く町の人たち。大野市議は、その場で市に携帯電話で連絡し、対応を求めました。「ほかにも何かありましたら連絡ください」と話すと、「ありがとうございます」と明るい表情になりました。
調査後、党支部の男性(59)は、「実際つぶさに見ると思ったより被害が大きい。支部でもこれから何ができるか考えていきたい」と話しました。