2008年6月5日(木)「しんぶん赤旗」
核問題での進展で北朝鮮制裁解除も
官房長官が認識示す
町村信孝官房長官は四日の参院拉致問題等特別委員会で、北朝鮮の核問題の進展によっては、対北朝鮮制裁の解除もありうるとの認識を示しました。
日本共産党の山下芳生議員は、核問題をめぐる米朝協議の動きに触れながら、対北朝鮮制裁延長の閣議決定(四月十一日)のさい、北朝鮮が「具体的な行動」をとれば経済制裁の一部または全部の解除もありうるとした官房長官談話に言及。政府の制裁解除の具体的判断条件をただしました。
町村氏は、核・拉致・ミサイルの三つの問題について、「一つだけが大きく進んで、一つが残った場合とか、あるいは三つが少しずつ進んだ場合」など、「いろんな組み合わせがあると思う」と発言。必ずしも拉致を含むすべての問題での進展を制裁解除の条件としているわけではないことを示唆しました。
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