2008年5月22日(木)「しんぶん赤旗」
憲法審査会
規程作り動き浮上
佐々木氏反対 衆参合同会議を利用
改憲手続き法で改憲原案を審査する権限を持つ機関とされている憲法審査会を始動させるために、議院運営委員会両院合同代表者会議の場を「審査会規程」づくりに利用する動きが、衆参両院で浮上しています。
笹川尭衆院議運委員長は二十一日、参院の西岡武夫議運委員長が代表者会議の場で同規程づくりをうながすことを提案していたと紹介。さらに笹川氏自身も「異論はない」と認めていたことを明らかにしました。
同規程は審査会の員数、議事手続きの詳細などを定めるものです。
両院合同代表者会議は、政府提案の同意人事案を衆参同時に聞くために、今国会から便宜的に開かれてきたものです。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は、同日の衆院議運委理事懇談会で、「もともと両院代表者会議は、同意人事案の受け皿であって、他の議題を協議したり要請する場ではない」として、筋違いの提案であることを批判。笹川氏も「その通り」と認めました。
佐々木氏は、「『憲法を変えるな』の世論はどんどん広がっている状況だ。規程づくりはすべきではない」と述べました。
民主党理事は「規程づくりは法律上決まっていることだ。規程をつくること自体には異論はない」などと述べました。
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