2008年5月20日(火)「しんぶん赤旗」
医療の安心求める
国会閉会まで連日座り込みへ
後期高齢者医療 根本が間違い
「高齢者は死ねというのか!」。医療関係者や高齢者団体、労働組合など三十団体でつくる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める東京連絡会は十九日、制度廃止を求めて国会前で座り込み行動を始めました。国会会期末まで月曜から金曜の連日、実施する予定。
あいさつした中止・撤回を求める東京連絡会の吉田万三代表は、この制度は、一緒に住んでいる人を七十五歳になったら、別室に追いやるようなものだと指摘。制度の考え方が根本的に間違っているとして、「廃止に追い込みましょう」と呼びかけました。
リレートークでは、「医療サービスの低下につながっている。この制度を存続させるわけにはいかない」、「人間としても、医療制度としても差別するもの。国のあり方も問われている」など、各地の参加者が発言しました。
埼玉県八潮市から参加した女性(67)は、「九十二歳の母の年金は月五万九千円です。ただでさえ少ない額から『天引き』された上、必要な医療も受けられない。誰もが安心して医療を受けられる制度こそ必要です」と話しました。
日本共産党からは高橋千鶴子衆院議員があいさつに立ち、「四月に実施されたばかりなのに、政府はもう見直しを言わざるを得なくなるところまで、追い込まれている。この間のたたかいが生きている」と激励しました。
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