2008年5月19日(月)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療制度 共産党に廃止署名続々
“怒りの束” 連日100通超
埼玉・所沢市
「自民・公明のやり方には本当に腹が立ちます」「わずかの年金でどう生きていけば良いのかわかりません」――埼玉県所沢市の日本共産党西南地区委員会事務所に郵送で届いた「後期高齢者医療制度を中止し、廃止を求める請願署名」に添えられた手紙です。十八日までに千七十九通の署名が届きました。小野洋一地区委員長も「こんなこと初めて」と、市民の怒りの大きさに驚いています。
手紙
署名は、党所沢市委員会が、所沢市長への「国民健康保険税の引き下げをもとめる署名」と一緒に、料金受取人払いの返送用封筒をつけて、連休中から全戸配布を始めたものです。連休が明けると、七日百三十一通、八日百四十通と、連日百通を超える「署名の束」が配達され始めました。
怒りをつづった手紙を添えたものも多数あります。七十七歳と七十五歳の夫婦は「若いころは病気一つせず働きづめで、四十年間高い保険料を天引きされ、現在の豊かな日本をつくってきた。老人になれば病気になるのは当たり前である。老後は安心して死んでいきたい。解散して、自民党を無くして、共産党の勝利を願う」と書いていました。
直接事務所に署名を持ってきた老舗そば店店主(63)は「戦前戦後苦労して今の日本をつくってきたお年寄りをいじめる今の政治はどう考えてもおかしい。共産党には、安心して老後を過ごせるような政治に変えるために頑張ってほしい」と語りました。
期待
同市の日本共産党は、「現代版“うば捨て山”の後期高齢者医療制度に、お年より、国民が怒っているいま、たたかいの先頭に立とう」と、街頭や訪問での対話もすすめ五千人分の署名を集めました。十七、十八の両日、後期高齢者医療制度廃止を求める「しんぶん赤旗」四、五月号外配布をすすめながら、大勢の市民と対話を広げました。
安松支部の人たちは、事前に署名用紙を届けておいた家を訪問しました。「まもなく後期高齢者の仲間入り」という女性は「七十五歳になったら生活していけるのか心配です。こんな制度はやめて、初めから考え直してもらわないと。自民党じゃだめだから、私たちの声を国政に届けるため共産党に頑張ってほしい」と話していました。
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