2008年5月16日(金)「しんぶん赤旗」
二つの仕事に知恵と力尽くす
国会会期残り1カ月で会見
志位委員長
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日本共産党の志位和夫委員長は十五日、国会内で記者会見し、会期末(六月十五日)までの残り一カ月間、国会として取り組むべき二つの重要な仕事を強調しました。
一つは、希代の高齢者差別法=後期高齢者医療制度を廃止に追い込むことです。
志位氏は、噴き上がる国民の怒りの前に政府・与党が小手先の見直しの検討を始めていることに対し、「差別医療という制度の根本が間違っている以上、撤廃しかない」と力説。廃止を求める世論と運動の広がりや、野党四党で廃止法案の参院提出に向け調整をしていることを述べ、「撤廃という方向で結論を出すことを、今国会の責任でやる必要がある」と表明しました。
もう一つは、労働者派遣法の改正です。
日本共産党は、志位氏が衆院予算委員会で正面から取り上げたのをはじめ、今国会の最初から、同法の抜本改正を提起してきました。その中で、大手電機メーカーなども相次いで、派遣労働を解消する方針を打ち出さざるをえなくなっています。全国ユニオンなどが主催した国会内集会には、野党四党だけでなく、公明党も参加し、日雇い派遣の禁止で方向性が一致しました。
志位氏は、こうした情勢の特徴を指摘し、「労働者派遣法の改正に向け、具体的な一歩を記す国会にしたい」と強調しました。
志位氏は最後に、二つの課題の重要性を再度指摘した上で、「まだ(国会の会期は)一カ月ある。知恵と力を尽くし、国民の利益にかなった仕事をしっかりやるために最後までがんばりたい」と決意を述べました。