2008年5月15日(木)「しんぶん赤旗」
ホームページ記載削除
米軍レンタカー“レジャー用も高速無料”
横田基地 井上議員が追及直後に
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レジャーのため米兵が基地内で私的に借りたレンタカーにも有料道路料金が無料になる証明書(軍用車両有料道路通行証明書)を米軍が発行している―。こうした実態を示す米軍横田基地のホームページ上の記載が先月削除されました。日本共産党の井上哲士議員が同月十七日の参院外交防衛委員会でこの問題を取り上げた直後のことです。
削除された内容は“レンタル料を支払えば日本国内におけるほとんどの高速道路料金を支払わないで済む”などというレンタカーの宣伝や契約書。レジャー目的のレンタカーにも有料道路が無料になる証明書が発行されていることは、「公務」に限って米軍車両の有料道路料金を日本政府が肩代わりするという日米地位協定の趣旨にさえ反することになります。
今月十三日の同委員会で井上氏はこの問題を改めて追及し、防衛省の地引良幸地方協力局長はホームページの内容を認めるとともに、レンタカーに証明書が発行されているかなどを在日米軍に照会中だと答弁。「仮に日米地位協定の趣旨に反するような使用がなされていると疑われる事実があれば、適切に対応、対処する必要がある」と述べました。
井上氏は「ホームページから削って国民の目から見えなくなればそれでいいということではない」と強調。高村正彦外相は「事実関係を聞いた上で適切になるよう努力したい」と答えました。
井上氏は「レンタカーによるレジャーまで『公務』と認めれば、その途中で事故や犯罪が起こっても『公務』だとして米側が身柄を確保することになりかねない。国民の税金の使い方の問題でもあり、きぜんとした対応が必要」と主張しました。
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