2008年4月25日(金)「しんぶん赤旗」
派遣法改正踏み出せ
厚労相「常用型が基本」
小池議員
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舛添要一厚労相は二十四日の参院厚生労働委員会で、労働者派遣法の改正にかんして、「常用雇用が基本であると思う」とのべました。日本共産党の小池晃参院議員の質問に答えました。
現在、不安定雇用の登録型派遣は二百三十四万人に対し、常用型は八十七万人となっています。
労働組合はこぞって、常用型を基本として、登録型派遣を規制・禁止するよう求めています。
小池氏は、労働者派遣法を派遣労働者を保護する法律に抜本的に改める日本共産党の立法提案を紹介。「労働者派遣は常用型を基本とし、登録型は例外として厳しく規制すべきだ。日雇い派遣を増大させた一九九九年の原則自由化以前に戻すことが必要ではないか」とのべました。
舛添厚労相は、派遣法の見直しについて厚労省の研究会であり方を議論しており、七月をめどにとりまとめ、具体化したいと答えました。
小池氏は、キヤノン、松下プラズマ、光洋シーリングテクノなど偽装請負を告発した労働者が雇い止めにあうなど苦境にたたされていることにふれ、「この法律で一番苦労している労働者が自分たちの声をぜひ聞いてほしいといっている。直接聞く機会をつくるべきだ」と求めました。
舛添厚労相は「こういう問題がある、是正していただきたいという要望があればぜひいただいて、参考にしながら七月をめどに政策をまとめたい」と答えました。
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