2008年4月24日(木)「しんぶん赤旗」
岩国にB52核爆撃機
航空ショー 米軍が飛行計画
笠井議員中止迫る
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米軍岩国基地(山口県)が五月五日に行う航空ショーにB52戦略爆撃機が参加する――日本共産党の笠井亮議員は二十三日の衆院外務委員会で、この問題を取り上げ、「核攻撃できる戦略爆撃機が、被爆地・広島の近くにやってくる。被爆国民にとって耐え難い」と批判しました。
B52は、ベトナム戦争で枯れ葉剤やナパーム弾をまき散らし、イラク戦争、アフガニスタン戦争で住民殺りくを繰り返すなど、いまも第一線で戦闘に加わっています。昨年八月には、核弾頭を搭載したまま、米本土上空約二千キロを移動したことが判明し、大問題になっています。
笠井氏が、核搭載の有無を確認したかを質問。高村正彦外相は「事前協議がないので、積んでいない」と述べ、何の確認もないことを認めました。
B52は、軍事占領下の沖縄に常駐。一九六八年に墜落事故を起こして問題になり、七〇年に部隊は撤退したものの、その後もたびたび飛来していました。一方、七二年には大平正芳外相(当時)が駐日米大使に対し、国民感情の上でB52の飛来は、台風避難など真にやむを得ない場合に限定するよう申し入れ、米側も「厳重に限定する」と回答したことがあります。
笠井氏は、政府の立場からいっても、今回の飛来の中止を求めるべきだと要求。高村外相は「地元の考えを聞いてみたい」と述べつつも、飛来中止を求めるとは言明しませんでした。
笠井氏は、米艦載機部隊移駐に反対の候補が惜敗した岩国市長選(二月)の結果を受け、「『何をやってもいい』というおごりがあると言われても仕方がない」と批判しました。
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