2008年4月13日(日)「しんぶん赤旗」
医療費抑制に批判
超党派国会議員がシンポ
医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟(会長、尾辻秀久参院議員)は十二日、東京都内でシンポジウム「医療現場の生の声を直接国会議論へ」を開きました。
医療従事者や患者団体代表など九氏が発言。「医療にお金をかけないでやってきたが、限界に来ている」「連続三十二時間勤務を週三回強いられている」「一定程度医師を増やすことが必要だ」など、政府の医療費抑制路線への批判が相次ぎました。
日本医師会常任理事の内田健夫氏は、首相の諮問機関である経済財政諮問会議について、「ただ横並びで、削減しなければ国の財政が破たんするという話しかしないのは非常に問題だ。社会保障費削減を続けていたら、医療は崩壊してしまう」と痛烈に批判。これに対し、尾辻氏が「私の言いたいことを言ってくれた。来年も二千二百億円削れといわれたら、日本の社会保障は崩壊する」と述べました。
日本共産党の小池晃政策委員長は「二千二百億円の社会保障費削減をやめることで一致しよう。『骨太の方針』の骨を抜こう。医学部への入学定員を減らした閣議決定を撤回させよう」と訴えました。
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