2008年4月3日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄山火事
不発弾処理が原因
キャンプ・ハンセン 赤嶺議員に防衛省答弁
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三月二十六日に米海兵隊キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)で発生した大規模な山火事は、米軍が爆発物処理場以外で不発弾を処理し、しかも失敗したことが原因だったことが明らかになりました。二日の衆院外務委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員の質問に防衛省が答えたもの。
防衛省の地引良幸地方協力局長は、「定められた爆発物処理場まで不発弾を移動するのが危険だったため、その場で処理し、結果的に山火事になった」と答えました。
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処理した場所については、「爆発物処理場付近」と述べるにとどまりました。しかし、爆発物処理場は民間地近くに存在しており、米軍は住民のすぐそばで不発弾を処理していたことになります。実際、今回の山火事で火は民間地の六百メートル付近まで迫っていました。
キャンプ・ハンセンでの山火事は、二〇〇五年=九回、〇六年=八回、〇七年=二十回、今年に入ってすでに六回と急増しています。
地引局長は、「最近の何回かの山火事を含めて、原因や場所について米軍に確認する」と答えました。
赤嶺氏は「山火事が増えているのは米軍の訓練が拡大しているからだ。米軍『思いやり予算』を使ってこれ以上の基地機能の強化は許されない」と指摘しました。
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