2008年3月24日(月)「しんぶん赤旗」
後期高齢者医療制度
中止求め1万2000人
いのち平等
東京大集会
政府が四月から実施しようとしている後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める東京大集会が二十三日、東京都三鷹市の井の頭公園・西園で開かれました。会場を埋めた一万二千人の参加者は「いのちは平等です。年齢による差別は許せません」との集会決議を、「いのち」と書かれた黄色い紙をいっせいに掲げて確認しました。
集会は東京地評、東京社保協、東京民医連など都内三十団体でつくる「後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める東京連絡会」が主催。同連絡会の吉田万三代表は「高齢者を差別するとんでもない制度を、中止に追いこもう」とあいさつしました。
リレートークでは、五団体の代表が決意表明。東京保険医協会の塩安佳樹会長は、後期高齢者医療制度について「七十五歳で区切る医学的根拠はなく、あるのは医療費削減の発想だけ。現代の“うば捨て山”だ」と批判し、「いまこそ怒りを爆発させ、医療改悪を断固阻止しよう」と訴えました。
日本共産党から小池晃参院議員があいさつし「みなさんが力を合わせ、声を上げることが大きな力になる」と激励。民主党の国会議員もあいさつし、社民党、国民新党の各国会議員がメッセージを寄せました。
集会後、参加者は「年寄りは死ねというのか」「長生きしてはだめですか」などと書かれたのぼりや横断幕を掲げ、会場周辺をパレードしました。あきる野市から参加した男性(81)は「いままで保険料を払っていなかった妻も、年金から天引きされる。長生きできない世の中にしてはだめだ」と語りました。
集会には、日本共産党の清水ひで子、村松みえ子、松村友昭各都議、池田真理子、谷川智行両衆院比例候補も参加しました。