2008年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
高速道より道路補修
穀田議員 実態示し転換要求
衆院委
日本共産党の穀田恵二議員は十二日の衆院国土交通委員会で、今後十年間でみれば、生活道路の維持補修こそ地方の実態にあっていることを具体的に示し、高速道路建設中心の「道路中期計画」の撤回を求めました。
穀田氏が、「道路中期計画」で、なぜ今後十年間の高速道路建設に固執するのかをただしたのに対し、冬柴鉄三国交相は、「未着手の道路ネットワークを放っておくわけにはいかない」などと述べました。
これに対し穀田氏は、「新たな構造物をつくって五十年、百年先の維持更新費用をふくらませるのか、それとも将来の負担を増やさないように今から道路の維持更新メンテナンスを重視していくのかが問われている」と指摘。大阪市の例を紹介しました。
大阪市は二〇一〇年まで、道路建設など新規事業の凍結を決め、維持管理へ舵(かじ)を切っています。『日経コンストラクション』(〇七年八月二十四日号)の「維持管理の危機打開策」の特集記事は、「道路管理費は二〇〇一年度から二〇〇五年度までの間に、毎年4%ずつ減少。『予算の削減で、補修すべき舗装が補修できなくなりつつある』と当局が嘆かざるを得ない事態に直面している」と書いています。
穀田氏は、「必要な生活道路の補修・維持への大事な転換が求められている」と提起しました。
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