2008年2月23日(土)「しんぶん赤旗」
北朝鮮はTAC加盟を
非公式外相会合 ASEAN合意
【ハノイ=井上歩】東南アジア諸国連合(ASEAN)は二十日までシンガポールで開かれた非公式外相会合で、北朝鮮に東南アジア友好協力条約(TAC)への加盟を求めることで合意しました。議長国シンガポールのジョージ・ヨー外相が五月に訪朝し、調印を要請する予定であることを明らかにしました。
TACは世界の平和促進を目的に「武力による威嚇または行使の放棄」や「紛争の平和的手段による解決」などを定めたASEANの基本条約。現在、ASEAN十カ国のほか、日本、中国、韓国、ロシア、フランス、オーストラリア、インド、パキスタン、東ティモールなど二十四カ国が加盟し、EUも加盟を申請しています。
TAC加盟は東アジア共同体をめざす東アジア首脳会議の参加条件でもあります。加盟が実現すれば北朝鮮の同会議参加にも道が開けることになります。
北朝鮮は二〇〇〇年から、アジア・太平洋地域の安全保障分野の対話フォーラム「ASEAN地域フォーラム」(ARF)に参加しています。現在ASEAN全加盟国と国交をもっています。
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