2008年2月21日(木)「しんぶん赤旗」

飼料高騰 農家支援を

参院委で紙議員 補給金アップ求める


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(写真)質問する紙智子議員=20日、参院農林水産委

 若林正俊農水相は二十日の参院農水委員会で、農地が狭く配合飼料価格高騰の影響を直接受けている都府県の酪農経営について、経営安定に「総合的な対策を講じていかなければいけない」と述べました。日本共産党の紙智子議員の質問に答えたもの。同価格は二〇〇六年以降20%も上がっています。

 紙氏は、飼料価格高騰対策として、加工原料乳の生産者補給金を一キロあたり五円以上引き上げるよう要求しました。

 紙氏は、牛乳価格の三十年ぶりの大幅アップが報じられる一方、生産者乳価は五円十銭の引き上げにとどまっているとし、「酪農経営の維持には十円以上の引き上げが必要だ」と、補給金引き上げで差額を埋めるよう求めました。若林氏は「ルールに基づいて適正に算定している」と答弁するにとどめました。

 紙氏は、生産者の手取りは牛乳一リットルあたり七十二円程度(小売価格二百十円前後)にすぎないことを示し、引き上げを迫りました。若林氏は「諸外国でも生産者の手取りは(小売価格の)三分の一程度」だと突き放しました。

 自民党の酪農政治連盟でさえ補給金の引き上げを求めていることをあげた紙氏は、「ルール自体を引き上げるべきだ」と批判。あわせて、畜産・酪農家の飼料負担が前年同期に比べ一トンあたり約七千七百円も増加している問題を取り上げ、生産者への新たな支援制度創設と、配合飼料価格安定制度の抜本的な見直しを求めました。

 若林氏は、「原油価格の高騰で中小企業や漁業関係者は圧迫を受けているが、これらに直接的な助成はない」などと否定的な姿勢を示しました。


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