2008年2月13日(水)「しんぶん赤旗」
米兵犯罪に断固抗議
衆院予算委 穀田国対委員長が表明
日本共産党の穀田恵二国対委員長は十二日、衆院予算委員会でおこなった質問の冒頭、米海兵隊員が十日に沖縄県北谷町で引き起こした女子中学生暴行事件について、「きわめて卑劣な事件」「被害者とその後の家族の心情を察すると余りあるものがある」としたうえで、「心から怒りを覚える」と厳しい抗議の意を表明しました。
穀田氏は、一九九五年の少女暴行事件以降も沖縄では米兵による重大な犯罪がくり返し起きており、本土でも近年、横須賀や広島で米軍人による強盗殺人事件や暴行事件が相次いで発生していると指摘し、福田首相の認識をただしました。
首相は今回の事件について「まことに残念」とし、再発防止のために米側に強く要請するとのべましたが、日本政府の対応としては、「証拠に基づいて適切に対処したい」と述べるにとどまりました。
穀田氏は、政府は米兵犯罪が起きるたびに「再発防止」を口にするが、「事件は一向になくなっていない」と強調。日米地位協定の抜本的見直しと米軍基地の縮小、撤去に踏み切らない限り、米兵犯罪問題の根本的解決はできないと強く迫りました。
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