2008年2月1日(金)「しんぶん赤旗」
合意実行の立場は不変
六カ国協議で北朝鮮総書記
【北京=山田俊英】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記は三十日、平壌での中国共産党中央対外連絡部(中連部)の王家瑞部長との会談で、核問題をめぐる六カ国協議の合意を実行する立場は変わっていないと述べました。中連部が同日発表しました。
王部長は「一部要因で六カ国協議の合意実施のプロセスが遅延している」と指摘。「各国が全面的でバランスの取れた合意履行に努め、共同声明が定めた目標を徐々に実現するよう望む」と北朝鮮側に努力を求めました。
これに対し金総書記は、「今後も六カ国協議を推進し、各国が確認した合意を履行するという朝鮮側の立場は変わっていない」と語りました。また、「現在直面している困難は一時的なものであり克服できる。関係国が『行動対行動』の原則に沿って約束を真剣に履行すれば、障害を乗り越え前進できる」との考えを示しました。
王部長は胡錦濤・中国共産党総書記からのメッセージを伝え、「両国関係を新たな段階に進めたい」と表明。金総書記も「朝中関係を全面的かつ深く発展させていきたい。経済の発展、生活の改善が最優先任務だ」と述べました。
三十一日には米国務省のソン・キム朝鮮部長が平壌入りする予定。王部長は二月二日まで北朝鮮に滞在します。
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