2008年1月31日(木)「しんぶん赤旗」
派遣法改正を今国会で
労組・与野党議員が集会
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労組や与野党の代表らが参加して労働者派遣法の抜本改正を求める集会が三十日、参院議員会館で開かれました。政府が改正案提出を見送ったもとで、日本共産党はじめ各党・各団体から改正案が紹介され、「連帯して改正を実現させよう」との意見が相次ぎました。全国ユニオンなどでつくる格差是正と派遣法改正を実現する連絡会の主催。
報告した派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「グッドウィルの事業停止は当然だが、労働者は仕事がなくなり、生活破たんに追い込まれている」と指摘。専門業務に限定し、常用型派遣を原則とすることなど派遣法の抜本改正が必要だとのべました。全労連や全労協の代表、学者、弁護士らも「今国会で派遣法改正の流れをつくろう」(全労連・伊藤圭一政策局長)と訴えました。
日本共産党の小池晃参院議員は、政府の日雇い派遣指針では労働者の権利は守れないと指摘。常用型派遣を基本とし登録型派遣を厳しく規制し、正社員化や均等待遇など派遣労働者保護法に改める改正案を紹介し、「希望の持てる働き方を実現することは日本の未来にとっても揺るがせにできない課題だ。世論と運動で抜本改正を実現させよう」とのべました。
「改正案を出したい」と初めて法案提出を明言した民主党・細川律夫衆院議員は、登録型派遣の規制強化や均等待遇など検討内容を紹介し、「参院優位を生かして改正案を成立させたい」とのべました。社民党・近藤正道、国民新党・亀井亜紀子の両参院議員からも検討項目が紹介され、公明党の谷合正明議員も「日雇い派遣は原則禁止など労働者保護の観点から派遣法全体の見直しをしていかなければならない」とのべました。
集会には、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、山下芳生、紙智子の両参院議員も参加しました。
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