2007年12月15日(土)「しんぶん赤旗」

生活費稼ぎ バイト漬け

全学連 「学費下げて」国会要請


 全学連(全日本学生自治会総連合)と医学連(全日本医学生自治会連合)は十四日、学費の値下げなどを求めて国会議員に要請し、全国から約四十人が参加しました。日本共産党から石井郁子衆院議員が応対しました。

 「生活費をかせぐためバイト漬けで授業で寝てしまう。何のために大学に来ているのかわからなくなる」など学生の声を集めた『学費・雇用黒書』を渡し、学費値下げのほか私立大学助成の増額、学費免除制度の拡充、無利子奨学金の拡充と給付制奨学金の導入、奨学金制度の改悪反対を訴えました。

 要請前の集会で大嶋祐介全学連委員長は、国立大学の授業料が据え置きになり、東京大学で年収四百万円未満の学生に対し授業料が免除されることになったことをあげ、「学生自身が実態を訴え続けてきたことが形になり、学生が動けば社会が変わるということを示した。この前進を学費値下げの運動へと広げていこう」と呼びかけました。

 松本翔子医学連委員長は、「病院実習を受けるための受験料二万八千円が高いとの声が上がっている。免除や減免などなんらかの措置ができるよう学生の声を集めていきたい」とのべました。

 立命館大学の女子学生(18)は、「四人きょうだいの友達が、奨学金制度が改悪され、奨学金がもらえなくなったら大学に通えなくなると話していた」と報告しました。

 日本福祉大学の男子学生(19)は、「自治会が学内で講演会を開き、国の制度によって苦しめられている実態がわかった。実態を直接伝えたい」と話していました。

 十五日には学費交流集会と宣伝行動が開かれます。



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