2007年11月20日(火)「しんぶん赤旗」
バングラデシュ大使と懇談
サイクロン被害見舞う
市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長・参院議員は十九日午後、都内のバングラデシュ大使館を訪れ、このほど同国を襲ったサイクロン被害のお見舞いをアシュラフ・ウッド・ドウラ大使に伝え、懇談しました。これには西口光国際局長代理、同大使館のマジブル・ラーマン公使が同席しました。
市田氏が、「テレビのニュースで見ました。被災者への早急な救援と、一日も早い生活再建を願っています」と見舞いをのべると、大使は感謝し、今回のサイクロンは風速が時速二百五十キロの最強レベルで、六メートルの高波があり、同国の赤新月社は死者が一万人に達する恐れがあると指摘していると説明。九、十月の二度にわたる洪水被害に続くもので、国民が大きな困難に見舞われていると語りました。
「洪水もサイクロンも、被害の深刻化には地球温暖化がかかわっているのではないですか」と市田氏が尋ねると、大使は「そのとおりです。気候変動に関する政府間パネルの最近の報告では、生活スタイルを変えない限り今後五十年間で海面が六メートル上昇すると予測しましたが、バングラデシュは二メートルの上昇でも国土が水没します。地球温暖化はわが国にとって生死にかかわる問題です」とのべました。
市田氏は、日本では政府が産業界にCO 2削減を義務付けず、「自主性」に任せるなど、温暖化対策が他国に比べても立ち遅れているとして、政府に責務を果たさせるために全力をあげるとのべました。