2007年11月17日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄新基地に埠頭計画
赤嶺議員に防衛相 従来答弁覆す
衆院委
在日米軍再編による沖縄・名護市辺野古への新基地建設問題で、石破茂防衛相は十六日の衆院安全保障委員会で、米側がV字形滑走路に加え埠頭(ふとう)の建設計画まで検討中であることを政府として初めて認めました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁。
政府はこれまで沖縄新基地について「軍港を建設する予定はない」として、埠頭の建設計画を否定してきました。米裁判所での「沖縄ジュゴン訴訟」に米政府が提出した公文書(二〇〇六年四月)には、二百十四メートルの埠頭をつくるよう要求した記載があります。
赤嶺氏は「米軍の大型ヘリコプターが故障した場合、辺野古からどのように移動させるのか。米側は陸上の移動は可能でないといっている。船舶で運ぶのか」と迫りました。
防衛省の松本隆太郎防衛政策局次長は「今後、米側と協議していく課題だ」と答弁。石破防衛相は「どのような運搬・修理かによって船舶に関する施設の所要も異なってくる。どのようなものが所要を満たし、環境に与える負荷が軽減されるか(米側と)詰めていきたい」と答え、埠頭建設計画のあることを認めました。
赤嶺氏は「絶滅危ぐ種のジュゴンは環境への少しの負荷でも絶滅してしまう。(辺野古の海は)負荷が与えられない地域だ」と述べ、新基地建設にからむいっそうの増強計画を厳しく批判しました。
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