2007年11月1日(木)「しんぶん赤旗」
中国マルクス主義研究院長と不破社研所長が懇談
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日本共産党社会科学研究所の不破哲三所長は三十一日、党本部で中国社会科学院マルクス主義研究院の程恩富(ていおんふ)院長はじめ中国のマルクス主義研究者の一行七人の訪問を受け、懇談しました。一行は、島根県で開かれた世界政治経済学学会の年次総会に出席した後、東京を訪れたものです。
程院長は、昨年五月の北京でのマルクス主義研究者との意見交換以来となる再会を喜び、中国におけるマルクス主義研究の現状と課題、各国の研究活動との協力問題などについて語りました。
不破氏は、科学的社会主義を理論的基礎とする党として、日本共産党がマルクス、エンゲルスなどの著作をどのように研究しているかを紹介。「マルクスをマルクスそのものの歴史のなかで読む」ことをスローガンにしており、かれらの思想の発展全体をふまえることを重視していると説明しました。また、常任活動家を対象とした「科学的社会主義研究講座」を党本部で開き、現在、二回目の「マルクス・エンゲルスの革命論」を開講中だと紹介しました。
中国の研究者からは、経済学の諸潮流に対する見方と態度、日本の政治状況や世界経済の見通し、党の学習教育運動、尖閣諸島についての見解などについて質問が出され、不破氏はそれぞれに丁寧に答えました。
二時間にわたる懇談には緒方靖夫副委員長、山口富男社会科学研究所副所長が同席しました。