2007年10月25日(木)「しんぶん赤旗」
守屋氏、29日に喚問 衆院委
衆院テロ特別委員会は二十四日、防衛省の守屋武昌前事務次官の証人喚問について、二十九日に行うことを決めました。
インド洋に派兵されていた海上自衛隊の補給艦が米補給艦に給油していた量が約八十万ガロンだと知りながら、約二十万ガロンだと国会と国民に説明をし続けていた問題で、守屋氏は当時、約二十万ガロンだとした応答要領を作成していた防衛局の責任者(防衛局長)を務めていました。
日本共産党は、この問題について、国会と国民をあざむき、文民統制(シビリアンコントロール)が機能していなかったことを示すもので、海自の派兵を継続するために政府・与党が審議を急ぐ新テロ特措法案に直結する重大問題だと指摘。その徹底解明が審議の前提であり、ほかの野党とともに、守屋氏らの証人喚問を求めていました。
また守屋氏は、在任中に軍需専門商社「山田洋行」の元専務から、ゴルフや飲食の接待を受け、自衛隊の倫理規程に違反したうえに、航空自衛隊の次期輸送機(CX)のエンジン調達をめぐり、行政をゆがめた疑惑がとりざたされています。