2007年10月20日(土)「しんぶん赤旗」
女性暴行
米兵引き渡し直ちに
共産党広島県委 防衛局に要請
米軍岩国基地の海兵隊員四人が十四日に広島市中区で女性に集団性暴行事件をおこしたことが明らかになった十九日、日本共産党の中林よし子衆院比例中国ブロック候補と同党広島県委員会(鍵浦俊文委員長)は、石破茂防衛相あての要請書を防衛省中国四国防衛局に提出しました。
中林氏と辻つねお県議、広島市議団の皆川けいし、中森辰一、村上あつ子、藤井敏子の四市議、藤本さとし県常任委員が中国四国防衛局を訪れ、同局総務部の田口孝治報道官に要請書を手渡しました。
要請書は(1)四人の身柄の引き渡しを米軍に直ちに求めて日本の法律に基づいて厳罰に処する(2)日米地位協定を見直すとともに米軍岩国基地の増強を中止する(3)事件の真相を明らかにして公表する―ことを求めています。
中林氏が「事実を認識したのは、いつか」と質問したのに対して、田口報道官は「事件の捜査中なのでコメントを差し控える」と回答。中林氏は「米軍の犯罪に対して日本の主権が及ばないことに何もコメントできないのか。広島市民の女性が暴行されたのに、日本とアメリカのどちらの立場に立つのか」と抗議しました。
その後、辻県議と広島市議団は広島県警を訪れ、口頭で事実関係をただしました。県警は「通常は逮捕した時点で公表するため、引き渡しがないと公表できない」と回答。辻県議は「国民にいち早く知らせる対応を」と要求しました。
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