2007年10月16日(火)「しんぶん赤旗」

くらし・権利守れ 障害者ら運動

差別禁止法 立法化は急務

障害者団体ら 国会議員と意見交換


 障害者差別禁止法(JDA)を立法化するための国会議員と障害者団体の意見交換会が十五日、参院議員会館で開かれました。日本共産党、民主党、社民党の国会議員と障害者団体から約三十人が参加し、意見を交わしました。

 主催は「JDAを実現する全国ネットワーク」。与党にも呼びかけ、立法化のための超党派の議員連盟の設立にむけ動きだすことを確認しました。

 日本共産党からは高橋千鶴子衆院議員が出席しあいさつ。参議院選挙でも党の政策に障害者差別禁止法の制定を掲げたことを紹介。雇用や教育、交通などさまざまな分野で障害者差別が後を絶たないなか、「差別を包括的に禁止する条約が求められている」とのべました。

 意見交換会では、都道府県単位でのネットワークづくりを進めることを確認。ネットワークの新田輝一会長は、「これからがわれわれの力の見せ所」と立法化への意気込みを語りました。

 障害者の差別禁止については、国連は二〇〇一年に日本政府に対し法律の制定を勧告。韓国でも制定されるなど、世界的に制定に向けた機運が高まっています。

安心して歩けるまちへ

視覚障害者らが京都でパレード

白杖デー

 視覚障害者が安心して歩けるまちを呼びかける「白杖(はくじょう)安全デー」が十四日、京都市で行われました。主催したのは、京都府視覚障害者協会など四団体でつくる実行委員会で今年、四十一回目を迎えました。

 午前九時半、白いつえを持つ視覚障害者や家族、スタッフ、ボランティアら百二十人が、アイマスクを着用して体験する来賓とともに、京都市上京区の北野天満宮を出発。北区のライトハウスまでの約二・六キロを、立命館大学応援団の吹奏楽部を先頭に、一時間かけてゆっくりと歩きました。

 ライトハウスでの集会では、京都府視覚障害者協会の内野正光会長が、「だれもが住みやすいまちづくり、安心して歩ける歩道、よりよいまちづくりを考えていこう」とあいさつしました。

 参加した北区の男性(72)は、「十年前の脳梗塞(こうそく)で失明し、四年前から京都で生活訓練を受け、再び外に出られるようになりました。まちなかでは、若い人をはじめ、たくさんの人が声をかけてくれるので安心です」と話していました。

 日本共産党の京都府・市議らが参加しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp