2007年9月13日(木)「しんぶん赤旗」
「所信後の辞任は無責任」
与野党国対委員長会談 穀田氏が批判
安倍晋三首相の辞任表明を受け、与野党国対委員長会談が十二日、国会内で開かれました。このなかで、自民党の大島理森国対委員長は、首相の辞任表明に至る経緯を詳しく説明しました。
大島氏は、安倍首相の指示を受けて民主党の小沢一郎代表との党首会談を同日午前、民主党の山岡賢次国対委員長に打診したところ、山岡氏から「党首会談を行うことはやぶさかではないが、会談の具体的な内容と目的をしっかり示してほしい」との回答を受けたことを紹介。山岡氏の対応を安倍首相に報告したところ、「首相から『重大な決断をした』と辞意が示された」と、首相の辞任に至る経緯を説明しました。
民主党の山岡氏は、首相の会見では党首会談を断られたことが辞任理由に挙げられていたが、事実と違うと指摘。大島氏も、山岡氏の指摘どおりであることを認めました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「(安倍首相が)所信表明までやって辞任というのは極めて無責任だ」と指摘しました。大島氏は、「ご批判は野党の総意として、しっかり承る」と回答。予定されていた本会議での各党の代表質問が中止になったことに対しても「大変申し訳ない」と謝罪しました。