2007年8月15日(水)「しんぶん赤旗」
米軍新基地
アセス書縦覧開始
那覇施設局 県・市は実施反対
那覇防衛施設局は十四日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の移設先となる同隊キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に新基地を建設するための環境影響評価(アセスメント)方法書について、公告・縦覧を開始しました。期間は一カ月。アセス実施に反対する県や名護市は縦覧場所の提供に応じておらず、縦覧は同施設局やホテルなどを使って行われました。
方法書によると、新たに建設するV字形の二本の滑走路はそれぞれ千六百メートル。公有水面の埋め立て面積は約百六十ヘクタール。使用航空機の機種は明記していませんが、垂直離着陸が可能な次期主力機MV22オスプレーの配備に含みを持たせています。
今後、同施設局は住民の意見をまとめた概要を仲井真弘多知事に送付。知事はその後六十日以内に滑走路建設に対する意見を提出することになっています。しかし、知事や名護市は、新基地の沖合移動について政府が協議に応じないうちはアセス実施は認めないとしています。
■関連キーワード